一級建築士の星 悠真です。
「マンションの部屋が暑すぎる…」「エアコンの電気代が高い…」と悩んでいませんか。
この記事では、当ブログがこれまでに発信してきた、最も効率的でコスパの良い「マンションの暑さ対策」に関する記事をまとめました。
各項目では、より具体的に解説した個別記事へのリンクを用意しています。

まずはこの完全ガイドで全体像を掴み、気になったトピックはリンク先の記事で詳しく確認してください。
夏のマンションの室内が暑くなる理由

鉄筋コンクリート造のマンションが暑くなる最大の原因は、コンクリートが持つ「蓄熱性」と窓からの「日射熱」にあります。
戸建てに比べて気密性が高いマンションは、一度熱が入り込むと魔法瓶のように温度を保ってしまいます。
①コンクリートが放つ「輻射熱」
鉄筋コンクリート造のマンションは、日中の太陽光をコンクリートの中にしっかりと溜め込みます。
この熱が夜間に室内に向かって放出される現象を「輻射熱」と呼びます。 夜にエアコンをつけても部屋が暑いのは、壁や天井のコンクリート自体が巨大なヒーターのようになっているからです。
②窓から入る熱エネルギーは全体の7割
室内に侵入する熱の約70%は、窓などの開口部を経由してやってきます。
特に最近のマンションは開放感を出すために窓が大きく設計される傾向があります。 そのため、窓周りの対策をすることが、室温上昇を抑える対策に繋がります。
「温度」と「湿度」が体感温度を左右する

快適さを決めるのは温度だけではなく、湿度も大きく関係します。
日本の夏が不快なのは、気温の高さ以上に「湿度の高さ」が汗の蒸発を妨げるからです。

湿度が10%下がれば、体感温度は1度下がるとも言われています。
①室内における理想的な湿度
夏場の室内では、湿度50%〜60%を維持することを目指してください。
雨の日や梅雨時期は、エアコンの除湿機能や除湿器を積極的に活用しましょう。 湿度が下がるだけで、肌のベタつきが解消され、睡眠の質も劇的に向上します。
暑さ対策で最も有効なのは「エアコン」

一級建築士の視点から断言しますが、暑さ対策は他のどの家電よりもエアコンが最も効率的で電気代が安いです。
エアコンが他の家電と一線を画す理由は、空気中の熱を移動させる「ヒートポンプ」の仕組みにあります。
①「ヒートポンプ」による省エネ性
エアコンは「ヒートポンプ」という技術を使い、室内の熱を外へ汲み出すことで冷房を行います。 電気を使って熱を作るのではなく、空気中の熱を運ぶだけなので、消費する電気以上の冷房能力を発揮します。
例えば、1の電気エネルギーで5以上の冷房エネルギーを生み出すことが可能です。

一方、扇風機や冷風扇は、風や水の気化熱を利用しますが、部屋自体の温度を下げる力はありません。
②失敗しないエアコンの畳数目安と選び方
多くの人がエアコンの「〇畳用」という表記を鵜呑みにして、必要以上に高価な機種を買っているのではないでしょうか。
実は、今のマンションは断熱性能が高いため、表記よりも1サイズ小さい能力でも十分に冷えることが多いです。

私自身、マンションの約20畳のLDKで、14畳用エアコンを使用しています。
③エアコン購入のベストタイミング
エアコンの購入は、暑さが本格化する前の5月~6月までに行うのが賢明です。
7月を過ぎると設置工事が数週間待ちになり、最も暑い時期に間に合わなくなってしまいます。
エアコンが設置できない部屋の暑さ対策
賃貸などでエアコンが取り付けられない部屋の場合、補助的な暑さ対策の組み合わせで暑さを凌ぎましょう。
①リビングの冷気を「サーキュレーター」で送る

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もしリビングにエアコンがあり、対策したい部屋に隣接しているなら、サーキュレーターで冷気を送り込むのが効果的です。
冷たい空気は下に溜まる性質があります。サーキュレーターはこの空気の流れを利用し、冷えた空気を寝室まで届けます。
②「排熱ダクト式スポットクーラー」で部屋を冷やす

対策したい部屋の冷却効果を何よりも優先したい方は、ダクト式スポットクーラー(ポータブルクーラー)が有力候補です。
ダクト式スポットクーラーは、冷たい風を出すと同時に、熱も発生します。そのため、排熱ダクトと窓パネルを必ず使って外へ熱を逃がすことが前提です。窓枠に排熱用のダクトを固定して使うため、賃貸でも設置可能です。

裏を返せば、特殊な窓の形や、窓がない部屋では使えないのが弱点です。
窓用エアコンでも代用可能

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ダクト式のスポットクーラーとよく比較されるのが、窓用エアコンです。
どちらも室外機が不要で、窓があれば取り付けできます。インテリア性や動作音・電気代など、優先させるポイント次第でどちらを選ぶべきか変わります。
③「ダクトなしスポットクーラー(冷風扇)」で体感温度を下げる

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ダクトを設置できない場合や、静音性やインテリア性を重視したい場合、ダクトなしスポットクーラー(冷風扇)が有力候補です。
氷水や保冷剤を使い、風を冷やして送る仕組みです。冷たい風が出るため、扇風機よりも体感温度が下がります。

涼しさは体感温度が2〜3℃下がる程度で、部屋全体を冷やす力は無いのが注意点です。
冷気を循環させる「サーキュレーター」の活用

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エアコンやスポットクーラーの冷気を部屋の隅々まで届けるには、サーキュレーターによる空気の攪拌が効率的です。
冷たい空気は下に溜まるため、ただエアコンをつけているだけでは足元だけが冷えてしまいます。

サーキュレーターを使えば、設定温度を1〜2度上げても涼しさを維持できます。
①「扇風機」との違いを理解して使い分ける
扇風機は「広範囲に柔らかい風を出す」もので、直接体に当てて涼むための道具です。エアコンの冷気を遠くに運ぶ力はありません。
対してサーキュレーターは「直進性の強い風を遠くまで飛ばす」空気の運搬役です。よって、暑さ対策の主役はサーキュレーターです。
②効率を最大化するサーキュレーターの置き方

冷たい空気は下に降りるので、エアコンを背にするようにサーキュレーターを設置しましょう。床に溜まった重い冷たい空気をかき混ぜ、空間全体を効率よく冷やすことができます。
部屋自体の「断熱性」を上げる
家全体の断熱性能を底上げして、エアコンやスポットクーラーの効率性を上げるのが、最も根本的な暑さ対策です。
一級建築士として最も推奨するのは、窓からの熱を遮断することです。 室内に入ってしまった熱を冷やすよりも、入れる前に防ぐ方がエネルギー効率が良いからです。
①遮熱カーテンの併用

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賃貸マンションでも出来る簡単な対策が、「遮熱・遮光機能付きのカーテン」への交換です。
特に西日が入り込む部屋の場合、これだけで室温の上昇が数度抑えられ、エアコンの効きが良くなります。
②ベランダの照り返し対策

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ベランダのコンクリート床は、直射日光によって大量の熱を溜め込むため、窓際の温度を押し上げます。
ベランダに人工芝やウッドパネルを敷くだけで、照り返しによる熱の侵入を緩和できます。
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まとめ
マンションの暑さ対策は、やはりエアコンを主軸に据えるのが正解です。ただし、エアコンが設置できない場所ではスポットクーラー(窓エアコン)や冷風扇を賢く組み合わせましょう。
さらにサーキュレーターによる空気の攪拌と窓の断熱を合わせれば、冷房効率は最大化します。また、電力会社の見直しも電気代節約の面では有効です。
是非リンク先の詳細記事も参考に、一緒に今年の猛暑を乗り越えましょう。


















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