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スポットクーラーとポータブルクーラーの違い|失敗しない移動式エアコン選び

暑さの悩み
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住まいにおける「暑さ・寒さ・騒音問題」の具体的な解決策を、プロの視点から提案します。

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星 悠真 (ほし ゆうま)をフォローする

こんにちは、一級建築士の星 悠真です。

「エアコンが取り付けられない部屋を涼しくしたい」

「スポットクーラーとポータブルクーラーって何が違うの?」

この記事では、家庭用におけるスポットクーラーとポータブルクーラーの違いをわかりやすく解説します。

実は、家庭用に限れば、両者は同じ機器です。しかし、「排熱の仕組み」の観点からスポットクーラーは2種類に分かれます。

この記事を読めば、以下のような疑問を解消できます。

  • スポットクーラーとポータブルクーラーの選び方に迷っている
  • 排熱ダクトのあり・なしでどれくらい性能に差が出るのか知りたい
  • 室温が本当に下がるのか不安
星 悠真
星 悠真

自宅に合ったスポットクーラー・ポータブルクーラーを、失敗なく選ぶための情報をお届けします。

スポットクーラーとポータブルクーラーの違いは名称だけ|家庭用では性能に差はない

スポットクーラーとポータブルクーラーは、見た目も仕組みもほとんど同じです。

冷媒ガスを使って空気を冷やし、同時に熱を外へ逃がす構造になっています。

両者の違いは、メーカーや販売業者の呼び方の違いにすぎません。

家庭用で売られている製品は、実質的に「排熱ダクト付きの可搬型エアコン」です。スポットクーラーと呼ばれることも、ポータブルクーラーと呼ばれることもあります。

なので家庭で使用する移動式エアコンを選ぶ際には、名前ではなく構造や性能で判断することが重要です。

排熱ダクトの有無が最大の違い|家庭用冷房機器は2タイプある

家庭用スポットクーラー(ポータブルクーラー)は、大きく以下の2種類に分けられます。

排熱ダクトありタイプ|部屋全体を冷やせるが見た目に難あり

このタイプは、排熱用のダクトを窓などから外へ出すことで、熱を屋外に逃がします。

構造としてはエアコンに近く、室温を下げることが可能です。

冷房能力の目安は2.0kW〜2.8kW程度で、6畳から10畳の部屋に対応可能。

消費電力は600W〜1000W前後で、電気代は1日8時間運転で130〜220円程度です。

ただし、デメリットもあります。

  • 排熱ダクトが目立ち、美観を損なう
  • 窓が開けにくくなる
  • カーテンなどと干渉しやすい

室温を下げるには最も効果的ですが、インテリアにこだわりがある人には不向きかもしれません。

排熱ダクトなしタイプ(=冷風扇)|見た目スッキリだが室温は下がらない

もう一つのタイプは、排熱ダクトのない「冷風扇」です。冷却には水や氷を使い、空気を気化させて涼しさを演出します。

冷風は感じられますが、部屋の温度は下がりません。扇風機の強化版という位置づけになります。

ただし、消費電力はわずか30〜80W程度で、1日8時間運転しても電気代は10〜30円ほど

また、以下のようなメリットがあります。

  • ダクトが不要で、見た目がスッキリ
  • スリムな機種が多く、部屋の雰囲気を壊さない
  • 設置も移動も簡単

美観や手軽さを重視するなら、冷風扇タイプは非常に扱いやすい機器です。

性能を数値で比較|排熱ダクトの有無で冷房効果に差が出る

以下の表は、排熱ダクトありタイプとなしタイプの性能比較です。

項目排熱ダクトありタイプ排熱ダクトなしタイプ(冷風扇)
冷房能力(kW)約2.0〜2.8kW(6〜10畳向け)室温を下げる機能なし
消費電力(W)約600〜1000W約30〜80W
電気代(1日8時間)約130〜220円約10〜30円
冷却方式冷媒ガス+排熱ダクト気化冷却(水・氷)
インテリア(美観)× 排熱ホースが目立つ◎ スリムでスタイリッシュ
設置の手間△ 窓や換気口に排気用ダクトが必要◎ 届いたらすぐ使える

このように冷却効果と美観、手軽さはトレードオフの関係にあります。冷房性能を重視するなら排熱ダクトありタイプ、美観や操作性を重視するなら排熱ダクトなしタイプがおすすめです。

失敗しない選び方のポイント|用途・設置環境・見た目がカギ

スポットクーラー(ポータブルクーラー)選びで後悔しないためには、以下のポイントを確認しておきましょう。

どこを冷やしたいか?(部屋全体か局所か)

  • 部屋全体を冷やしたい → 排熱ダクトありタイプ
  • デスク周りや脱衣所だけ涼しくしたい → 排熱ダクトなしタイプ

排熱スペースが確保できるか?

排熱ダクトは窓から熱を逃がす必要があります。ワンルームや賃貸の場合、窓パネルを使って排気します。

設置場所に窓がない、または窓パネルが取り付けられない場合、排熱ダクトありタイプは効果を発揮できません。

インテリアをどこまで重視するか?

部屋のインテリアを損ねたくない方には、ダクトなしの冷風扇がおすすめです。

逆に「多少ダクトが見えても、とにかく部屋を冷やしたい」という人は、排熱ダクトありタイプを選びましょう。

タイプ別おすすめユーザー像

排熱ダクトありタイプが向いている人

  • エアコンが設置できない部屋で本格的に室温を下げたい人
  • リビングなど、一定時間居続ける部屋
  • 排熱ダクトを設置できる窓がある人

排熱ダクトなしタイプ(冷風扇)が向いている人

  • 部屋の見た目を損ねたくない人
  • キッチン・デスク周辺など、自分自身に冷風を当てたい人
  • 音や設置の手間をできるだけ抑えたい人

排熱ダクトあり・なしそれぞれのおすすめ製品|一級建築士が厳選

一級建築士が厳選した、排熱ダクトありタイプ・なしタイプのおすすめ製品をご紹介します。是非、参考にしてください。

①排熱ダクトありタイプ

image : Amazon

本当におすすめできる排熱ダクトありタイプのスポットクーラーは、アイリスオーヤマ IPP-2225Uです。

4.5〜7畳向けの工事不要タイプで、冷風・除湿の両機能を搭載しています。冷房能力は最大2.2kWで、6畳前後の部屋をしっかり冷やせます。

除湿量は1日最大26Lと優秀で、カビ対策にも効果的。キャスター付きで移動も簡単、設置も窓に排熱ダクトを取り付けるだけとシンプルです。

②排熱ダクトなしタイプ

image : Amazon

本当におすすめできる排熱ダクトなしタイプのスポットクーラー(冷風扇)は、以下の記事で紹介しています。

【2025年版】ほんとに涼しい排熱ダクトなしのスポットクーラーの選び方とおすすめ5選|一級建築士が解説

まとめ|見た目か冷却力か?家庭用スポットクーラー選びは「排熱の仕組み」が決め手

スポットクーラーとポータブルクーラーは、家庭用においては呼び名の違いに過ぎず、構造や性能は同じです。しかし、排熱の有無と冷却方式の観点から2種類に分かれます。

  • 排熱ダクトありタイプは、本格的に部屋の温度を下げられる反面、排熱ホースが目立つため美観を損なう可能性があります。
  • 排熱ダクトなしタイプ(冷風扇)は、室温は下がりませんが、見た目がすっきりしていて電気代も安く、手軽に使えるというメリットがあります。

どちらが優れているというより、部屋の用途・設置環境・優先したいポイント(冷却力 or 美観)によって、最適な選択肢は異なります。

暑さに負けず、快適でエネルギー効率のよい夏を過ごすために、排熱の仕組みと使い方を正しく理解して、自宅にぴったりの1台を選びましょう。

運営者プロフィール

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