新時代の効率化キーワード『スペパ』!コスパ・タイパとの違いを徹底解説!

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スぺパ(=スペースパフォーマンス)に取り憑かれて早10年。

・一級建築士
・インテリアコーディネーター
・ミニマリスト
・シンプリスト
・都内勤務

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はじめまして、スぺパ建築士の星 悠真です。

皆さん、「スぺパ」という言葉を聞いたことはあるでしょうか?

「コスパ」「タイパ」に続く新しい価値観を示す言葉で、空間効率性、快適な住まいづくりにも関わってきます。

本記事では、「スぺパ」の定義と、スペパ主義の人の特徴について解説します。

スペパとは?

スぺパの定義

「スぺパ」は「スペースパフォーマンス(Space Performance)」の略で、

限られた空間の中で、どれだけ効率的に、そして多目的に活用できるかという考え方を指します。

「コスパ(コストパフォーマンス)」や「タイパ(タイムパフォーマンス)」と同じように、

資源を最大限に活かすことで、より豊かで快適な生活や効率的な活動を目指す考え方が「スぺパ」です。

スぺパの考え方の例として、例えば以下が挙げられます。

・ソファベッドを選び、寝具とソファを兼ねる
・掃除のしやすさから、あえてバストイレ一体のユニットバスを選択
・折り畳みできるキャンプ用のチェアをリビングに活用

コスパ・タイパとの違い

「スぺパ」は「空間対効果」という言葉で表され、与えられた空間をいかに有効に活用できているかを重視する考え方です。

一方、「コスパ」は「コストパフォーマンス」の略で、かけた費用に対してどれだけの効果が得られているかを評価するものです。

つまり、お金の使い方の上手さを測る指標と言えます。

そして、「タイパ」は「タイムパフォーマンス」、つまり時間対効果のことです。

「スぺパ」が物理的な空間の効率的な利用に着目するのに対し、「タイパ」は時間をどれだけ有効に使えるかという視点から、時間管理や生産性の向上に関わってきます。

スぺパは、「コスパ(費用対効果)」や「タイパ(時間対効果)」の向上にも繋がることがあります。

例えば、スぺパを意識して、本当に必要なものだけを持つようにすると、無駄な出費が減ります。

結果としてお金をより効果的に使えるようになり、コスパが向上します。

また、スぺパの考え方を取り入れ、一台で複数の役割を果たす家電を選ぶとしましょう。

複数の家電を使い分ける手間が省け、時間を有効に使えるようになり、タイパが向上します。

ミニマリストとは違うの?

スペパを重視する人は、ミニマリストの考え方と共通していると言えます。

スペパ主義の人は、住空間を最大限に活かすため、モノ選びにおいて効率性を追求する傾向があります。

それは必要最小限のものだけを持つミニマリストの考え方と似ています。

ミニマリストは、本当に必要で大切なモノだけを厳選し、所有します。

それにより、コストやスペースを抑え、モノに縛られない豊かな生活を重視します。

彼らは、モノを選ぶ際に「長く使えるか」「多機能であるか」といった独自の基準を持ちます。

これはスペパを重視する人々の基準とも一致しており、両者の間には深い関連があります。

なぜ今、スペパが注目されている?

近年、「コスパ」「タイパ」と同様に、若い世代を中心にスぺパへの関心が著しく高まっています。

その背景には、住む家の面積が年々狭くなった・テレワークが普及してきたという、社会的な変化があると考えられています。

背景①:住宅が狭くなった

昨今、都市部を中心に地価が高騰し、建築資材の価格も上昇しています。

これは、個人の住む家の面積が縮小傾向にある大きな要因の一つと言えます。

住宅金融支援機構の「フラット35利用者調査」からも、この傾向が裏付けられています。

同調査によれば、建売住宅以外の住宅において、平均面積は縮小傾向にあり、10年前と比較して明確に数値が低下しています。

このように、経済的な要因と市場調査の結果からも、限られた空間をより有効活用するスぺパへの注目が高まっていると考えられます。

背景②:コロナによるテレワークの普及

コロナ禍によってリモートワークが広がり、これまで生活の場であった「家」に仕事場という新たな役割が加わりました。

これにより、限られた住空間で複数の機能を両立させる必要が生じました。

よって、スペース効率、すなわち「スペパ」への関心が高まったと言えるでしょう。

スぺパを重視する人の特徴

特徴①:ミニマリスト・余計なモノを持たない

スペパを重視する人々は、効率性を高めるために「あえて持たない」「手放す」という選択をします。

その一例として、近年、都心の一人暮らしの若者の間で「風呂なし物件」が注目されています。

駅に近い好立地でありながら、風呂付き物件の半額程度の家賃が魅力です。

「固定費を抑えて、趣味や自己投資にお金を使いたい」という価値観を持つZ世代や若い世代に支持されています。

▼ミニマリストについてはこちらもチェック!
【一級建築士が徹底解説】ミニマリストとシンプリストって何が違うの?3つの「パ」との関係性は?住宅設計・都市計画の視点から読み解く
【参考】風呂なしの賃貸物件とは?若者に人気がある理由や注意点についても解説

特徴②:1つ2役以上のモノを選ぶ

スペパを重視する層は、一つで複数の役割を果たす多機能な製品を積極的に選んでいます。

例えば、以下のようなモノが挙げられます。

・就寝時以外は省スペースなソファとして使えるソファベッド

・下部に収納スペースを備えた収納付きベッド

これらは狭い住居において既に一般的な家具となっています。


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また、多機能家具の進化は目覚ましいです。

例えばイタリアでは、壁面収納に折り畳み式のベッドを組み込み、必要に応じて反転させることで飾り棚やソファが現れる「トランスフォーム家具」も登場しています。

このように、スペース効率を高め、より快適な住環境を実現する多機能製品の市場は、世界的に成長を続けています。

▼1つ2役以上のモノ選びについてはこちらもチェック!
【一級建築士厳選】家具をキャンプギアに!圧倒的スぺパ・コスパで実現する、賢くおしゃれな空間デザイン

特徴③:シェア・レンタルサービスを活用

スペパを重視する人々は、カーシェアやレンタサイクルや、洋服のサブスクといったサービスを積極的に利用します。

これらにより、自宅に駐車場や収納スペースを確保する必要がなく、スペパが向上します。

また、メンテナンスの手間や税金などのコストも削減できるため、タイパやコスパの向上にもつながります。

必要な時だけ借りるという選択は、「スペース」と「時間」の効率化を求める現代のニーズに合致した賢い方法です。

さいごに

スペパを意識して暮らしを整えることで、仕事や趣味など、より多様な活動に空間を活用できるようになります。

「自分にとって本当に必要な機能は何か」を見極めた上で、スペパという視点から、暮らしのデザインを再考してみてはいかがでしょうか。

そして、私スぺパ建築士こと 悠真は、スぺパに取り憑かれ、日々スぺパ至上主義のもと生活しています。

皆様に少しでも効率的で快適な暮らしのアイデアを共有できるよう、記事を投稿していますので是非チェックしてください。

それでは、快適なスぺパライフを!

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