一級建築士の星悠真です。
「オイルヒーターとオイルレスヒーター、どっちを買うべき?」と迷っていませんか?
実は、この2つは仕組みも適した部屋も大きく違います。
暖房器具は家電そのものの性能だけでなく、部屋の断熱性や構造を理解した判断が欠かせません。しかし、この視点は多くの家電レビューでは触れられていません。
そのため、多くの人が機器の性能だけで判断してしまい、購入後に後悔してしまいます。

この記事を読めば、あなたの部屋に合うのがどちらなのかが明確になります。
オイルヒーターとは?仕組みと特徴を解説

image : Amazon
結論として、オイルヒーターが向いているのは断熱性が高い部屋です。
オイルヒーターは内部にオイルを持ち、そこへ電気の熱を移す仕組みで動きます。オイルは熱を蓄えやすいため、本体全体がゆっくり暖まり、部屋を均一に温めることができます。

ここからは、建築士としての視点を含めながら、特徴を整理します。
オイルヒーターのメリット|乾燥しにくい暖房と高い安全性
①輻射熱で穏やかな暖房を作る
オイルヒーターは温風を出さないため、空気が乾きにくく、部屋の環境を整える力があります。温風が苦手な人や、乾燥が気になる人に向いています。
②表面温度が低く、やけどしにくい
オイルヒーターは金属部分が高温になりにくいため、子どもやペットが近づいても安心です。
③部屋全体を均一に温める
オイルが熱を保持するため、部屋の温度ムラが少なく、快適な環境を作りやすくなります。
オイルヒーターのデメリット|電気代の高さと断熱性能への依存性
①電気代が上がりやすい
オイルヒーターは内部のオイルを暖めるため、多くの電力を使います。エアコンに比べると、電気代が高いのが特徴です。
②暖まるまで時間がかかる
熱を蓄える構造のため、部屋が暖まるまでに時間を要します。短時間だけ暖房を使う生活には向きません。
③断熱が弱い部屋には不向き
壁や天井の断熱性が弱い部屋は、暖気が逃げる速度が速くなります。
オイルヒーターはゆっくり暖める機器のため、断熱性が低いと逃げる熱に負けてしまい、暖かくならないという現象が起こることがあります。

ここが建築士として最も伝えたい点です。
オイルレスヒーターとは?オイルヒーターとの違いを解説
結論として、オイルレスヒーターは暖まりが速く、断熱性が低い部屋でも使いやすいです。
オイルレスヒーターは、内部にオイルを持たず、金属板やヒーターブロックを直接暖める仕組みで動きます。オイルヒーターの弱点である速暖性の低さを解決しています。
公式サイトからの購入が一番お得!
遠赤外線+輻射熱+自然対流のトリプル暖房器具【ケノンヒーター】
オイルレスヒーターのメリット|速暖性と使いやすさに優れる
①熱の立ち上がりが速い
電源を入れてから暖まるまでの時間が短いため、必要な時にすぐ暖房が欲しい人に向いています。
②表面温度が低く、やけどしにくい
オイルヒーター同様、オイルレスヒーターは小さな子どもやペットがいる家庭でも安心して使えます。
③きめ細やかな温度調整が可能
オイルの温度を維持する必要がないため、細かな温度制御が可能です。部屋の状況に応じて柔軟に温度を調整できます。
オイルレスヒーターの短所|価格とサイズに注意が必要
①本体価格が高い傾向がある
オイルレスヒーターは高性能なモデルが多く、オイルヒーターより高価格になることが多いです。
②本体サイズが大きいモデルが多い
放熱面積を確保する必要があるため、横幅が広い本体が増えています。部屋のレイアウトによっては、設置位置の調整が必要になります。
③音が出るモデルがある
オイルヒーターとは異なり、金属板の膨張音が気になる場合があります。
どっちが良い?オイルヒーターとオイルレスヒーターの違い
断熱性の高い部屋はオイルヒーター、断熱性が低い部屋はオイルレスヒーターが向いています。

ここでは、建築士としての視点から、部屋の構造が暖房選びに大きな影響を与える理由を説明します。
部屋の断熱性が暖房の性能を左右する理由

熱は温度差がある場所へ逃げる性質を持ちます。
そのため、壁や窓の断熱性が弱い部屋では、暖めた空気が外へ逃げ続けます。暖房の性能よりも、部屋の構造が大きな差を生みます。
断熱性が高い部屋は、ゆっくり暖めても熱が逃げにくく、オイルヒーターの特性と相性が良くなります。逆に、断熱性が低い部屋は、速く暖まるオイルレスヒーターの方が使いやすくなります。
あなたの部屋に合うのはどちらかを判定する方法
暖房器具の性能は、家電そのものより住まいの構造条件で大きく変わります。

ここでは、建築士の視点から、誰でも確認できる一般的な基準を用いて、どちらがあなたの部屋に合うかを解説します。
①戸建てかマンションかで変わる断熱性の傾向

マンションはコンクリートで囲われているため、外気の影響を受けにくく、室温が安定しやすい構造です。このため、ゆっくり暖めるオイルヒーターとの相性が良い傾向があります。
一方、戸建ては外壁面が多く、熱が逃げやすい構造になります。断熱性が高い戸建てなら問題ありませんが、一般的には速暖性が必要になるため、オイルレスヒーターが使いやすくなります。

戸建ての場合、以下の②~④の基準もチェックして判断しましょう。
②家の構造種別で判断する方法(木造・鉄骨・RC)

建物の構造自体が、暖房の効き方に影響します。
木造
木造は断熱材が入りやすく、室温を保ちやすい傾向があります。
そのため、オイルヒーターもオイルレスヒーターも使いやすいです。しかし、築年数によって断熱性能に差が大きいので注意が必要です。

木造住宅の場合、以下の③④もチェックして判断しましょう。
軽量鉄骨
鉄骨は熱を通しやすく、冬は冷えやすい構造です。
断熱性が弱めの鉄骨造は速暖性が必要になるため、オイルレスヒーターが向きます。
RC造(鉄筋コンクリート)
熱をためやすく、外気温の影響を受けにくい構造です。
室温が安定するため、ゆっくり暖めるオイルヒーターが活きます。
③窓の断熱性が最も判断しやすい基準

窓は家の中で最も熱が逃げる場所です。
そのため、窓の断熱性は大きなポイントです。
二重ガラス・樹脂サッシ
断熱性が高く、熱が逃げにくいため、オイルヒーターの穏やかな暖房とも相性が良い構造です。
単板ガラス・アルミサッシ
熱が逃げやすい構造で、室温が安定しません。さらにサッシが劣化している場合、断熱性はさらに低くなります。
この場合は、速く暖められるオイルレスヒーターが扱いやすくなります。
④築年数で断熱性能がわかる

日本の住宅は、年々省エネ基準が厳しくなり断熱性や気密性が高くなっています。そのため、築年数によって暖房の効きが大きく異なります。
築20年以内
断熱材が厚く、窓の断熱性も改善されていることが多いため、オイルヒーターと相性が良い住まいが多いです。
築20~30年以上
断熱材が薄い場合が多く、窓の性能も弱い傾向があります。熱が逃げやすいため、速暖性のあるオイルレスヒーターが向きます。

ただしリフォームや改修されている場合、築年数によらないので、他の特徴と合わせて判断しましょう。
一級建築士が選ぶおすすめオイルレスヒーター3選
部屋の構造や特徴を総合的に判断した結果、オイルレスヒーターが向いているあなたへ。
ここでは、速暖性、安全性、省エネ性のバランスが良いオイルレスヒーターを3モデル紹介します。是非参考にしてください。
【第1位】ケノンヒーター「スグダン」|圧倒的な速暖性と省エネ性が魅力のオイルレスヒーター
スグダンは速暖性、省エネ性、静音性のバランスが高く、断熱性能が低い部屋でも暖かさを作れる万能型のオイルレスヒーターです。
公式サイトからの購入が一番お得!
遠赤外線+輻射熱+自然対流のトリプル暖房器具【ケノンヒーター】
すぐ暖まる“秒速暖房”が本当に優秀
スグダンは通電後すぐに熱を放出するため、部屋が冷えた状態でも快適な温度を作れます。特に築年数が古い家や、窓の断熱性が弱い部屋には大きなメリットがあります。
電気代を抑える独自の制御システム
室温の変化に合わせて微細に出力調整するため、省エネ性が高い構造です。オイルヒーターより電力負担が軽く、長時間の使用でも家計にやさしい点が魅力になります。
本体表面が熱くなりにくい
触れてもやけどしにくい安全設計で、小さな子どもやペットがいる家庭でも安心して使えます。温風を使わないため、乾燥が気になる人にも向いています。
デザイン性と可搬性が高く使いやすい
スリムな構造で置く場所を選ばず、部屋の雰囲気を崩しません。取っ手やキャスターも使いやすく、女性でも楽に移動できます。
公式サイトからの購入が一番お得!
遠赤外線+輻射熱+自然対流のトリプル暖房器具【ケノンヒーター】
【第2位】デロンギ マルチダイナミックヒーター MDHU15|オイルレス構造で温度ムラの少ない快適暖房

image : Amazon
デロンギ マルチダイナミックヒーター MDHU15は、オイルヒーターの弱点を克服した高級オイルレスヒーターで、快適性を重視したい家庭に向いています。
温度ムラの少ない“体感温度の高さ”が優秀
デロンギ独自のヒーターブロックが部屋を均一に暖めるため、暖房によくある“上下温度差”が少ない快適な環境を作れます。冬の肌寒さを強く感じる部屋には効果的です。
乾燥しない“質の高い暖房”
温風を出さず、ふく射熱を中心に暖めるため、肌や喉が乾きにくい環境を作れます。乾燥に敏感な人や、静かな暖房を求める家庭に向きます。
高い静音性とやけどしにくい安全設計
ヒーターブロックの温度が上がりすぎないため、触れても危険性が低い構造です。寝室でも使いやすく、子どもが近づく環境でも安心できます。
【第3位】コロナ オイルレスヒーター DHS-1222|国産メーカーの安定感と扱いやすさが魅力

image : Amazon
コロナ(Corona) オイルレスヒーター DHS-1222は、操作のしやすさと速暖性を備えた国産の安心モデルで、シンプルに暖かさがほしい部屋に向いています。
必要十分な速暖性で寒い朝にも強い
電源を入れてから暖まるまでが速く、冷え切った部屋でも短時間で快適さを作れます。特に築年数が古い家や、ガラスの断熱性が低い部屋に強みがあります。
表面温度が低く、安全対策も充実
転倒OFFスイッチや過熱防止機能など、安全面の配慮が多いモデルです。子ども部屋や寝室にも使いやすい構造です。
コストパフォーマンスに優れた国産モデル
価格が比較的抑えられており、オイルレスヒーターの導入としても選びやすい製品です。「とにかく暖めたい」「余計な機能はいらない」という家庭にぴったりの暖房です。
まとめ|オイルヒーターvsオイルレスヒーターは部屋の構造で選ぶべき

この記事では、オイルヒーターとオイルレスヒーターの違いを、建築士の視点で解説しました。
暖房器具の性能だけでなく、部屋の断熱性や構造を踏まえると選ぶべき暖房が明確になります。
- 断熱性が高い部屋 → オイルヒーター
- 断熱性が低い部屋 → オイルレスヒーター
家電選びのポイントに、部屋の構造という視点を加えると、暖かさは大きく変わります。この記事が、あなたの冬を快適にする暖房選びの助けになれば嬉しいです。


コメント