「キャンプ道具は外で使うもの」…その固定観念、もしかしたら損しているかも?
こんにちは!スぺパをこよなく愛する建築士、星 悠真です。
近年、私たちのライフスタイルは大きく変化しました。特にコロナ禍以降、自然を求める人々が増え、キャンプブームは再燃。同時に、機能的で洗練されたデザインのキャンプ用品が続々と登場しています。
もしあなたが、
・狭い住空間を有効活用したい ・家具のコストを抑えつつ、おしゃれな空間を実現したい ・アウトドアの開放感を日常にも取り入れたい |
そう考えているなら、キャンプギアをインテリアに取り入れるという賢い選択肢があるんです!
本記事では、一級建築士であり生粋のキャンパーでもある私が、スぺパ・コスパ最強のキャンプギアをおしゃれなインテリアとして活用するアイデアについて徹底解説します!

【はじめに】知っておきたい!新常識「スぺパ」とは?
皆さんは「スぺパ」という言葉をご存じでしょうか?
スぺパ = スペースパフォーマンス(Space Performance)
これは、限られた空間を最大限に効率よく活用することを意味する、新しい時代のキーワード。コスパ(コストパフォーマンス)、タイパ(タイムパフォーマンス)に続く概念として、特に若い世代を中心に注目を集めています。
せっかくの居住空間、ただ物を置くだけなんてもったいない!スぺパを意識することで、より快適で機能的な暮らしが実現できるんです。
▼「スぺパ」についてもっと詳しく知りたい方はこちらをチェック!
新時代の効率化キーワード『スペパ』!コスパ・タイパとの違いを徹底解説!
なぜキャンプギアはスぺパ・コスパ最強なのか?
驚異的な省スペース性:使わないときは「無」になる

キャンプギアの多くは、折りたたみ式やスタッキング可能な設計。持ち運びを前提としているため、信じられないほどコンパクトに収納できるんです。
・使わない時は畳んでスッキリ! ・重ねて収納できるから場所を取らない! ・軽量だから移動もラクラク! |
これは、住む家の面積が縮小傾向にある日本の住宅事情に、まさにマッチした特性と言えるでしょう。
圧倒的なコストパフォーマンス:長く使えるタフさと多機能性
キャンプギアは、アウトドアの過酷な環境に耐えられるよう、耐久性、耐候性、安定性において非常に優れています。そのため、一般的な家具と比較しても長く使えるものが多く、結果的にコストパフォーマンスが高いと言えます。
また、キャンプギアは値段自体も一般的な家具よりお手頃です。
例えば…
耐久性の高いアウトドアチェア | 一般的なソファよりも手頃な価格で、何年も使える頑丈さが魅力。 |
折りたたみテーブル | 必要な時だけ出して、普段はコンパクトに収納。固定式のダイニングテーブルに比べて、空間の自由度が高まります。 |
さらに、キャンプギアは多機能であることも魅力の一つ。
一つのアイテムが複数の用途で使えるため、家具をたくさん揃える必要がなく、結果的にコストを抑えることができます。
リサイクルショップやフリマアプリでも手に入りやすく、メンテナンスも比較的容易な点も見逃せません。
デザイン性の高さ:アウトドアブランドの進化がすごい!
「キャンプギア=無骨」なんていうイメージはもう古い!
近年、多くのアウトドアブランドから、洗練されたデザインの製品が続々と登場しています。
・おしゃれな素材感 ・インテリアに馴染むアースカラーやニュートラルカラー ・シンプルで機能美を感じさせるフォルム |
これらの要素は、インドアのどんなインテリアスタイルにも自然に溶け込み、むしろ個性的でこなれた雰囲気を演出してくれます。
アウトドアの要素を取り入れることで、住空間に自然の温かみや開放感をもたらし、よりリラックスできる空間を創り出すことができるでしょう。
実例!スぺパ・コスパ最強のアウトドアインテリア
それでは、具体的にどのようなキャンプギアをインテリアに取り入れることができるのか、部屋別に見ていきましょう!
①リビング・ダイニング
スタッキングテーブル&チェア
普段はコンパクトに収納し、来客時や作業時にサッと展開。
木製やスチール製など、素材やデザインを選べば、お部屋の雰囲気に合わせたコーディネートが可能です。
温かみのある木製テーブルに、スタイリッシュなスチールのチェアを合わせるなど、異素材ミックスも面白いでしょう。照明の色温度を調整することで、さらに心地良い空間を演出できます。
ローテーブル&ローチェア
床に近い生活スタイルに最適。座り心地の良いローチェアと、収納機能付きのローテーブルを選べば、省スペースながら快適なリビングが実現します。
ラグやクッションの色味をアウトドアテイストにすることで、統一感が生まれます。
多機能コンテナ
リビング収納、サイドテーブル、スツールなど、様々な用途で使える頼れるアイテム。
デザイン性の高いものを選べば、見せる収納としても楽しめます。
蓋付きのコンテナを選べば、中身を隠してスッキリとした印象に。
② 寝室(ベッドルーム)
コット・寝袋
ベッドは家具の中でも場所を取るので、キャンプ用のコットや寝袋を普段使いすることはとっても省スペース。
特に夏は通気性が良く、デザインも多様。寝袋次第で冬も暖かく、洗濯も容易です。
しかし、私的にコット・寝袋を普段使いするのは、あまりおススメしません。
モノにもよりますが、睡眠の質を重視する観点からは、ベッドやマットレスの方が優れているからです。良質な睡眠は日々の生産性に不可欠であり、スペース効率だけを追求し睡眠の質を損なうことは、スぺパの中でも「パフォーマンス」の観点から、個人的には推奨できません。
LEDランタン
間接照明、ナイトライト、非常用照明として。
充電式やソーラー式のものを選べば、さらに経済的です。暖色の光を選べば、リラックスできる寝室を演出できます。
③玄関・エントランス
折りたたみベンチ&スツール
靴の脱ぎ履きや、ちょっとした荷物置きに。
収納機能付きのものを選べば、さらにスぺパ向上。
④キッチン
インテリアから少し外れますが、キャンプ用のクッカーや調理器具の普段使いもおススメです。
スタッキングできる皿やフライパン
サイズ違いのお皿やフライパンを重ねて収納できるため、キッチンの引き出しや棚のスペースを大幅に節約できます。
スノーピークの「スタッキングマグ 雪峰」シリーズのように、コンパクトに収納できるものが一例です。取っ手が取れるティファールのセットなども、キャンプ用ではありませんが同様のメリットがあります。
折りたたみ式まな板
使わない時は折りたたんでスリムになるため、場所を取りません。
壁にかけられるフックが付いているものもあり、収納場所に困りません。
ちょっとした野菜や薬味を切る際にサッと取り出して使え、調理スペースが狭いキッチンでも邪魔にならないでしょう。
スパイスボックス
調味料をまとめて収納するのに便利で、そのまま食卓に出してもおしゃれです。
複数のスパイスや調味料を一度に食卓へ運べるので、食事中に「あれがない!」と立ち上がる手間が省けます。ウッド調や帆布製など、おしゃれなデザインのものが多く、キッチンのインテリアとしても楽しめます。
【一級建築士が解説】キャンプギアを部屋にレイアウトするコツ
キャンプギアを部屋にただ置くだけでは、おしゃれな空間は生まれません。インテリアとして活用するためのコツを、建築士の視点から解説します。
① グリーン・観葉植物を取り入れる

無機質な印象になりがちなキャンプギアに、観葉植物などのグリーンを取り入れることで、室内に自然の要素が加わり、アウトドアギアとの相性が格段にアップします。
ハンギングプランターなどを活用すれば、さらにスぺパも向上します。
タイパを意識してお手入れいらずのフェイクグリーンでも十分雰囲気が出ますよ。
② 拡張性と可変性を持たせる
サイズや形状が統一されたコンテナやラックなどを選び、必要に応じて組み合わせたり、積み重ねたりできるモジュール化の考え方を取り入れましょう。
ライフスタイルの変化に合わせて柔軟に対応できるのが魅力です。
③ 色とデザインで統一感を出す
キャンプ用品の素材感や色を、既存のインテリアや空間のテーマに合わせて調和させることが重要です。
アースカラーやニュートラルカラーは、どんなシーンにも馴染みやすくおすすめです。
異なるシーンで使うギアでも、木、金属、ファブリックなど、共通の素材を取り入れることで、インテリアとしてのまとまり感が生まれます。
④ 素材とメンテナンスのしやすさを考慮する
耐久性が高く、メンテナンスが容易な素材のギアを選ぶことが、長く使うためには重要です。
ステンレス製、アルミ製、樹脂製など、それぞれの特性を理解して選びましょう。
定期的なお手入れ方法も知っておくと、より長く愛用できます。
まとめ:キャンプギアで、賢くおしゃれな空間デザインを
最後に提唱したいのは、従来の家具という概念にとらわれず、キャンプギアを住空間に取り入れるという、圧倒的なスぺパとコスパに優れた賢い選択です。
是非、この記事で紹介したアイデアを参考に、固定観念を捨て、自由な発想でキャンプギアを取り入れた新しい住空間のデザインに挑戦してみてください!
きっと、これまで以上に快適で、あなたらしい最高の暮らしが生まれるはずです。
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