一級建築士の星悠真です。
エアコンをつけているのに足元が冷たく、「ホットカーペットを併用したいけど、電気代が心配…」と気になっていませんか。
結論から言うと、エアコンとホットカーペットの併用はアリです。
ただし、使い方を誤ると電気代がかさみます。

この記事では、建築士の視点から併用の効果、注意点、電気代、そしておすすめモデル5選を詳しく解説します。
エアコンとホットカーペット併用の効果

エアコンとホットカーペットの併用は「足元の冷え」を解消し、体感温度を効率的に上げる方法です。
エアコンは部屋全体を暖めますが、暖気が天井付近にたまりやすいため、足元が冷える傾向があります。その弱点を補うのがホットカーペットです。
エアコン(暖房)の特徴
エアコンの温風は天井付近に溜まるので、床が冷えたままになりがちです。特に断熱性の低い住宅では、足元と天井の温度差が3〜5℃にもなることがあります。
一方で、ホットカーペットは体が直接触れている部分を温めます。
そのため、室温が低くても暖かく感じられるのです。
併用の効果
エアコンで部屋全体を暖めつつ、ホットカーペットで足元を補えば、
空間全体の温度ムラを減らし、少ない電力で快適な体感温度を得ることができます

「空気を動かす暖房」と「直接触れる暖房」を組み合わせることが、冬の省エネ暖房の理想形です。
エアコンとホットカーペット併用のメリット・デメリット
部屋の条件や使い方によっては、エアコンとホットカーペット併用にはメリットとデメリットがあります。ここでは、建築士の視点も交えてそれぞれを詳しく整理します。
【メリット①】足元の冷えをすぐに解消できる

ホットカーペットを併用すれば、床に直接触れる部分をすぐに温められます。
冷えやすい足先を中心に温まるため、部屋全体の温度が上がらなくても快適に感じられます。
特にフローリングの部屋では、冷えを感じやすい傾向があります。そうした場合、ホットカーペットの効果はより顕著です。
【メリット②】エアコン設定温度を下げても体感が暖かい
ホットカーペットで体の芯が温まると、エアコンの設定温度を1〜2℃下げても快適さを保てます。
設定温度を下げることは、電気代の削減につながります。
一般的にエアコンは設定温度が1℃下がるだけで、約10%の消費電力削減効果があるとされています。

足元から温まるため「体感温度の上昇」が、併用の大きな魅力です。
【デメリット①】両方の電気代がかかる

当然ながら、エアコンとホットカーペットを同時に使用すると、その分の電力が必要になります。
特にホットカーペットを高温設定で長時間使用する場合、電気代が想定以上に上がることがあります。
ただし、エアコンの設定温度を下げてホットカーペットを併用すれば、合計電気代が下がることもある点を忘れてはいけません。
使い方次第で、省エネにもつながるのです。
【デメリット②】長時間の使用で乾燥・低温やけどのリスク
エアコンの暖房で室温が上がるとは空気が乾燥します。
さらにホットカーペットを長時間使用すると、皮膚の水分が奪われやすくなります。
この状態で同じ姿勢を続けると、皮膚が低温やけどを起こすリスクもあります。
長時間使用する場合は、ホットカーペットの温度を「中」以下に設定し、1〜2時間に一度、体を動かすようにしましょう。

また、加湿器を併用して湿度を40〜60%に保つと、乾燥を防げます。
このように、エアコンとホットカーペットの併用には確かなメリットがあります。一方で、使い方を誤ると電気代の増加や乾燥、やけどといったデメリットも生じます。
それぞれの特性を理解して、空気と床のバランスを取る暖房を意識することが大切です。
エアコンとホットカーペットの電気代比較

エアコンの設定温度を下げてホットカーペットを併用すれば、電気代を下げながら暖かさを維持できることがあります。
以下は、一般的な6畳の部屋での電気代目安です(1kWh=31円で計算)。
| 機器 | 設定・サイズ | 消費電力(目安) | 1時間あたり電気代 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| エアコン | 20℃設定 | 約500W | 約15.5円 | やや涼しく感じる人も |
| エアコン | 22℃設定 | 約700W | 約21.7円 | 一般的な快適温度 |
| エアコン | 24℃設定 | 約900W | 約27.9円 | 足元が冷えやすいが全体は暖かい |
| ホットカーペット | 2畳タイプ | 約480W | 約14.9円 | 2人用~ |
| ホットカーペット | 1畳タイプ | 約240W | 約7.4円 | 1人用・小スペース向け |

エアコンの性能や部屋の断熱性能によっても変化するので、あくまでも一般的な参考です。
エアコンの設定温度と消費電力の関係

エアコンは、設定温度が1℃上がるごとにおよそ10%消費電力が増えるといわれています。そのため、22℃を20℃に下げるだけでも年間の電気代を数千円単位で節約できることがあります。
足元が冷たいと、つい設定温度を上げたくなります。しかし、ホットカーペットを併用すれば、上げる必要がなくなります。
結果として、合計の電気代が下がることもあるのです。
電気代を抑えるエアコンとホットカーペット併用テクニック
結論から言うと、「部分的に暖める」+「空気を動かす」ことで効率が上がります。
①小スペース暖房を意識する
部屋全体を暖めるよりも、人がいる場所だけを暖めることが省エネにつながります。
たとえば、1人暮らしやデスクワーク中であれば1畳タイプのホットカーペットを足元に敷くだけで十分です。
②部分暖房モードを活用する

最近のホットカーペットは、エリアごとにオン・オフできる部分暖房モードを備えています。
使用する場所だけを加熱すれば、消費電力を大幅に抑えられます。
③サーキュレーターで空気を循環させる

image : Amazon
エアコンの暖気は天井付近にたまりやすいので、サーキュレーターを設置して天井に向けて空気を動かすと、足元の冷えが和らぎます。
サーキュレーターの選び方とおすすめモデルは以下の記事で紹介しています。是非参考にしてください。
サーキュレーターは部屋の広さで決める!選び方と厳選7選|一級建築士厳選【2025年版】
④タイマー機能を上手に使う
外出や就寝時に自動で切れるよう設定すれば、電気代の無駄が減ります。
また、エアコンを起動してからの30分間だけホットカーペットを併用する、といった時間限定運転も効果的です。
エアコンと併用におすすめのホットカーペット5選
サイズ・部分暖房モード・タイマー機能の観点から、私が厳選するエアコンとの併用にぴったりなホットカーペットを5つ紹介します。
是非参考にしてください。
① パナソニック ホットカーペット ヒーター本体 2畳 DC‑2NK

image : Amazon
サイズは約176×176cm(2畳相当)で、厚さ約6mmと比較的スリムなのが特徴です。
タイマー機能(2時間・4時間切りタイマー)および8時間自動OFF機能を備えており、切り忘れ防止にも配慮されています。
また「省エネモード(室温センサー)・2面3通り切り替え」機能により、使用状況に応じて暖房面積を調整できるため、エアコンとの併用時に床からの冷えを抑えつつ電力消費を抑制できます。
② アイリスオーヤマ ホットカーペット 1畳 IHC‑10‑H

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サイズ176×88cmの1畳タイプで、「足元だけ温めたい」「一人暮らしのスペースに」という方に適しています。
「5段階温度調節」「ダニ退治機能」「こたつ併用可」といった付加機能も備わっており、冬場の足元快適性を確保しつつ、エアコン設定温度を少し低めに保って併用するには好適なモデルです。
部屋が狭かったり、暖房対象が限定される場所ではこうした1畳用を使って導入コストを抑えつつ、エアコンの負荷を下げる戦略をおすすめします。
③ 広電 (KODEN) 電気カーペット 2畳 VWU201H

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このモデルは「2畳サイズ(約176×176cm)」「暖房面切替」「8時間OFFタイマー」「スライド温度調節」「小さく畳める」という特徴があります。
特許取得済の接結製法により折りたたみ収納がしやすく、都心の賃貸やリビング兼用スペースなど収納性を重視する場合にも適しています。
④ TEKNOS ホットカーペット HC‑IR200(2畳)

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このモデル(2畳)サイズ176×176cmで、「ダニ退治機能付き」「暖房面積切替」「折りたたみ収納対応」が特徴です。
折りたたんで収納できるため、季節の切り替え時の保管もしやすいです。
⑤ TEKNOS ホットカーペット 90×180cm(1畳)

image : Amazon
TEKNOSの1畳用サイズ(約90×180cm)で「ダニ退治機能付き」「折りたたみ収納可能」という一人用・部分暖房向けモデルです。
1畳用で消費電力も抑えやすいため、狭いスペースや寝室利用に向いています。
【番外編】ラグもプラスでインテリア性と快適度アップ!
ホットカーペット対応ラグを敷くことで、インテリアに馴染み、快適度もアップします。肌触り・防ダニ・滑り止めなどの機能にも注目しましょう。
ここでは、2畳用と1畳用のおすすめラグを紹介します。
① 2畳用:Keusnix カーペット ラグ 185×185cm

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「床暖房・ホットカーペット対応」「防ダニ・抗菌・防臭」「滑り止め付き」「洗える」という仕様で、床からの熱を逃さず暖かさを保つ設計がされています。
② 1~1.5畳用:アイリスプラザ シャギーラグ 130×185cm

image : Amazon
こちらは130×185cmサイズ。
毛足20mmのカットパイルでホットカーペット・床暖房対応です。滑り止め・吸湿速乾などの機能もあり、ワンルームや省スペース暖房に適したサイズ感。
まとめ:併用は「空気と床」のバランスが鍵
エアコンとホットカーペットの併用は、決して無駄ではありません。正しく使えば、足元の冷えを解消しながら電気代を抑えることが可能です。
建築士として言えるのは、暖房の快適さを決めるのは「空気」と「床」の両方です。どちらか一方を強くしても、もう一方が冷えていれば体は冷たさを感じます。
だからこそ、空気を暖めるエアコンと、足元を直接暖めるホットカーペットの組み合わせが最適なのです。
あなたがこの冬、「エアコンをつけても足元が冷える」と感じたら、ぜひホットカーペットの併用を試してみてください。




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