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エアコンの28度設定は間違い?節電と快適性の最適解とは|一級建築士が徹底解説

暑さの悩み
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▷一級建築士
▷インテリアコーディネーター
▷家電ライター

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なぜなら、問題の多くは部屋自体の構造に起因するから。
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一級建築士の星 悠真です。

「エアコンの冷房は28度が正解」とよく聞くけれど、実際に28度設定にすると暑いと感じたことはありませんか?

実はこの28度という基準、2005年に設定されたもので、現在の気温環境や住宅性能には合いません。

この記事では、一級建築士の視点から「本当に快適な室温とは何か?」を解説します。

また、冷房の設定温度を1℃下げると約10%電気代が増えるとされています。なるべくエアコンの設定温度は高く設定したいですよね。

そこで、この記事ではエアコンの設定温度を下げずに快適に過ごすための3つの工夫も紹介します。

星 悠真
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あなたが電気代を抑えつつ、夏を快適に過ごすためのヒントが見つかります。

エアコン28度設定は間違い?古い基準で今の住宅に合っていない

28度設定は、2005年の「クールビズ」がルーツです。当時は「スーツでも快適に働ける温度」として、エアコンの設定温度28度が推奨されました。

しかし、現在はどうでしょうか。

たとえば、東京の8月の平均最高気温は、2005年には31.8度でした。ところが2024年には33.6度と、2度近くも上昇しています(参照:気象庁)。

つまり、昔よりも外気が格段に暑くなっているのです。

さらに重要なのは、住宅の断熱性能が個々に異なるという事実です。たとえば、築40年以上の木造アパートと、近年の高断熱マンションでは、同じ28度設定でも室内環境はまったく違います。

古い家では、28度設定でも室温が30度以上になることも珍しくありません。あなたの住まいにあった温度設定を見極めることが、節電にも快適性にもつながる第一歩です。

エアコンの設定温度=室温ではない

「28度に設定したから、部屋も28度のはず」

そう思っていませんか?実はそれ、大きな誤解です。

エアコンは温度センサーで周囲の空気を計測して調整しています。しかし部屋の広さや日当たり、風の流れなどによって、実際の室温は場所ごとに大きく異なります

断熱性が低い住宅では、外気の熱が侵入しやすく、設定温度より2〜3度高く感じることもあります。逆に密閉性の高い部屋では、設定通りに近づきます。

星 悠真
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あなたが「まだ暑い」と感じるなら、それは設定温度が高すぎるというサインです。

快適な室内温度を知ろう|日中と寝るときの最適温度

日中の快適温度は27〜28度

日中に過ごす部屋では、設定温度を27〜28度にするのがひとつの目安です。

ただし、温度だけに注目するのではなく、体感温度を下げる工夫も合わせて行うことが重要です。

たとえば、同じ28度設定でも、風があるかないかで体感はまったく違います。サーキュレーターを併用することで、体感温度を1~2度下げられると言われています。

直射日光が入ってしまう部屋では、遮熱カーテンを使うことで冷房効率がアップします。

星 悠真
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あなたの部屋に合った対策を組み合わせて、快適な日中環境を整えてください。

寝るときの最適温度は26〜27度

夜間の設定温度は、やや低めの26〜27度が快適です。

なぜなら、睡眠中は体温が下がるため、暑さで眠りが妨げられると健康を害するからです。

ここでも「28度設定なら省エネ」と思い込むのは危険です。特に断熱性が低く熱がこもる部屋では、設定28度でも実際の室温が30度以上になるケースもあります

タイマーでエアコンを切ってしまう人も多いですが、おすすめしません。切った後に部屋が再び暑くなり、寝苦しくなったり夜中に目が覚めたりするリスクがあります。

エアコンはつけっぱなしにして、寝巻や布団で調整すべきです。

星 悠真
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後ほど紹介するサーキュレーター併用術で、電気代を気にせずにエアコンを使えます。

節電しながら涼しく過ごす方法|一級建築士がすすめる3つの工夫

設定温度を無理に下げずとも、工夫次第で体感温度を大きく下げることができます。

ここでは、一級建築士の視点から、暑さ対策として効果的な3つの方法を紹介します。

①風を循環させる|サーキュレーターを活用

冷たい空気は床にたまり、天井付近が暑くなる傾向があります。空気が滞ると、エアコンの効きが悪くなり、電気代も余計にかかります。

サーキュレーターで空気を循環させましょう。冷たい空気を部屋全体に行き渡らせることで、同じ設定温度でも体感温度が下がります。

サーキュレーターの電気代は、1日8時間使っても1日あたり約5円。

「電気代を抑えたいけど、暑さを我慢するのはイヤ」

そんなあなたにこそ、サーキュレーターの併用はおすすめです。

星 悠真
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あなたの部屋の広さに合ったサーキュレーターの選び方は、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

サーキュレーターは部屋の広さで決める!選び方と厳選7選|一級建築士厳選【2025年版】

②窓からの熱を遮る|遮熱カーテンを併用

image : Amazon

夏の室温上昇の原因は窓からの日射の影響が大きいです。

昼間に直射日光が入る部屋では、エアコンの設定温度を下げても冷えにくくなります。

遮熱カーテンを窓に使うことで、日射熱を大幅にカットできます。特に西日が強い部屋では、午後の数時間だけでも遮熱対策をすると体感が大きく変わります。

星 悠真
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あなたの部屋の日当たりに合わせて、窓まわりの工夫をしてみてください。

③冷感寝具を使う|寝苦しさを防ぎ、夜間の設定温度を下げすぎない

image : Amazon

寝ている間にエアコンの設定温度を下げると、電気代が気になりますよね。

そこでおすすめなのが、冷感素材を使った寝具です。接触冷感の敷きパッドやシーツを使うことで、設定温度28度でも快適に感じやすくなります。

冷感寝具は肌に触れた瞬間に熱を奪う仕組みなので、就寝直後の「暑さのピーク」をやわらげる効果があります。

まとめ|「28度」にこだわらず、あなたの部屋に合った温度を見つけよう

エアコンの28度設定は、あくまでひとつの目安にすぎません。その基準は古く、すべての住宅に当てはまるわけではないのです。

あなたの住んでいる家の断熱性・方角・間取り・窓の性能などによって、最適なエアコン設定温度は変わってきます。

大切なのは、設定温度ではなく「実際にどう感じるか」

電気代を気にするあまり、暑さを我慢して体調を崩してしまっては本末転倒です。節電と快適性を両立させるには、住宅の構造と室内環境を正しく理解することがカギです。

ポイントをおさらいします。

  • 設定温度28度でも、室温や体感はそれ以上になることがある
  • 快適な室温の目安は26〜28度。寝るときはやや高めが理想
  • 節電と快適性を両立するには、風の循環・遮熱・冷感寝具の3つが効果的

あなたが無理なく過ごせる温度設定と、簡単な工夫を組み合わせれば、今年の猛暑もきっと快適に乗り切れるはずです。

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