一級建築士の星悠真です。
1LDKの賃貸で2人暮らしを始めてから、「節約しているつもりなのに、なかなか電気代が安くならない」と悩んでいませんか?
この記事を読むことで、1LDKで2人暮らし(同棲)をする電気代の平均を知ることができます。 さらに建築のプロが教える、電気代を抑える具体的な手法がわかります。

ただ我慢するだけの節約ではなく、住まいの性能を引き出して賢く支出を減らしましょう。
2025年実績から見る2人暮らしの電気代平均

2人暮らしをしている世帯の電気代平均は、2025年の実績で見ると年間平均で月々12,000円前後となります。
電気代平均値は年々上昇しており、近年のエネルギー価格高騰を反映した数値と言えます。 まずは自分たちの支出が、世間一般の基準と比べてどの位置にあるかを確認しましょう。
四季別の電気代平均データ
2025年の最新データに基づいた、2人世帯の四季別電気代平均は以下の通りです(参照元:家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 – e-Stat)。
| 季節 | 平均(月額) |
| 春(4月〜6月) | 約11,721円 |
| 夏(7月〜9月) | 約11,402円 |
| 秋(10月〜12月) | 約10,726円 |
| 冬(1月〜3月) | 約14,727円 |

特に冬が電気代が高いのは、外気温と室温の差が大きく、暖房するためのエネルギーが多く必要だからです。
消費電力の大きな内訳を知る
家庭内での電力消費の内訳を把握することで、どこを重点的に対策すべきかが見えてきます。
| 項目 | 消費電力割合 | 特徴・対策の方向性 |
| エアコン | 約34% | 最大の消費源であり、外気温の影響を強く受けます。 |
| 冷蔵庫 | 約18% | 24時間稼働するため、設定温度の維持が重要です。 |
| 照明 | 約13% | 2人暮らしでは点灯箇所が増え、消費が嵩みます。 |
| その他家電 | 約35% | 洗濯機、電子レンジ、待機電力などが含まれます。 |
消費電力割合で最も大きいのは「エアコン」です。電気代を抑えるにはまずエアコンから攻略しましょう。
「窓の弱点」と断熱性・気密性の課題

エアコンの電気代を左右する最大の要因は、実はエアコンの性能よりも「建物の構造」にあります。
特に一般的な賃貸物件は、断熱性と気密性が低い傾向にあります(戸建てや分譲マンションに比べて)。 一級建築士の視点から、なぜ断熱性・気密性が電気代に影響するのか、物理的な理由を解説します。
住宅最大の弱点である「窓」の影響
住宅において、熱の出入りが最も激しい場所は「窓」などの開口部です。 冬は室内の熱の約60%が窓から逃げ出し、夏は外の熱の約70%が窓から侵入します。
多くの賃貸物件で採用されているアルミサッシは、非常に熱を通しやすい素材です。 この窓周りの対策を怠ると、エアコンは常にフルパワーで運転を続けることになってしまいます。

エアコンの電気代は、外気温と室温との差が大きいほど高くなります。
気密性と断熱性の低さが生むロス
気密性が低いと、せっかく冷暖房した空気が隙間から漏れ、外気が侵入してしまいます。 また断熱材が不十分な壁や天井は、外の暑さや寒さをそのまま室内に伝えてしまいます。
特に1LDKは広い空間を1台のエアコンで賄うケースが多く、エアコンの負荷が顕著に電気代へ現れます。

そこで、1LDKの弱点を補う「空気の循環対策」「窓まわりの対策」を施すことが、節約への最短ルートとなります。
対策①:サーキュレーターとエアコンの併用

サーキュレーターを正しく併用すれば、設定温度を夏は上げ、冬は下げても快適に過ごせます。
空気の循環によって室内の温度ムラをなくし、エアコンの稼働負荷を軽減できるからです。 物理的に空気を動かすことは、最も手軽で効果的なアプローチと言えます。
夏場の効果的な配置方法
冷たい空気は下に溜まる性質があるため、床付近の空気を動かすことが重要です。
サーキュレーターをエアコンの下に配置し、床と平行に風を送るようにしてください。 足元の冷気を部屋全体に散らすことで、体感温度を下げることが可能になります。
冬場の効果的な配置方法
冬は天井付近に滞留してしまった暖かい空気を、足元まで引き下ろす必要があります。
サーキュレーターを天井に向けて回し、空気を撹拌させてください。 これにより、設定温度を上げすぎなくても、足元の冷えを感じにくくなります。
サーキュレーターの選び方
1LDK全体をエアコン1台で管理する場合、サーキュレーターには廊下や壁という障害物を越えて風を届けるパワーが求められます。
そこで、サーキュレーター選びで最も重要なのはリビングの畳数に「プラス5畳~10畳」した適用畳数のモデルを選ぶことです。

エアコンが1台だけの1LDKにおける、サーキュレーターの具体的な置き方は以下の記事で紹介しています。
エアコン1台だけの1LDK賃貸のサーキュレーター置き方を一級建築士が解説
対策②:遮熱カーテンの導入で窓からの熱侵入を防ぐ

image : Amazon
遮熱カーテンを導入することで、窓からの熱の出入りを物理的に遮断できます。
先述した「窓の弱点」を補強し、エアコンの負荷を大幅に軽減できるからです。 特に2人暮らしで日中不在にする世帯にとって、帰宅時の室温上昇を防ぐ効果は絶大です。
遮熱カーテンが持つ特殊な仕組み
遮熱カーテンは、太陽光の熱線を反射する特殊な糸やコーティングで構成されています。
これにより、夏は室温上昇を抑え、冬は室内の暖かさを窓ガラスの冷気から守ります。 厚手のものを選べば断熱効果も高まり、冷暖房の効率が飛躍的に向上します。
対策③:遮熱シートを窓ガラスに貼る

image : Amazon
窓ガラスに直接「遮熱シート」を貼ることは、賃貸でもできる効果的な断熱対策です。
ガラス自体の熱伝導を抑制し、窓際で発生する不快な放射熱をカットできるからです。 カーテンと併用することで、窓の断熱性能をワンランク上のレベルまで引き上げられます。
賃貸でも安心な貼り付けタイプ
賃貸物件では原状回復が必須ですが、最近は水だけで貼れる吸着タイプが主流です。 接着剤を使わないため、退去時に綺麗に剥がすことができ、跡も残りません。
夏は西日による過度な温度上昇を防ぎ、冬は結露の抑制にも貢献します。
対策④:電力会社の見直しで「単価」から電気代を削る
使用量を減らす対策ができたら、次は電気の「購入単価」自体を下げるのが最も効率的です。
電力自由化以降、消費者は自由に電力会社を選べるようになり、固定費を自動削減できるからです。 どれだけ節電を頑張っても、契約単価が高ければ、平均額を大きく下回ることは困難です。
1LDKの2人暮らしに最適な「アルカナエナジー」
特におすすめなのが「アルカナエナジー」です。 アルカナエナジーは、大手電力会社に比べて基本料金や従量料金が戦略的に設定されています。
特に1LDKで共働き、夜間に電力を多く使う世帯にとって、メリットが出やすい仕組みです。 今の電力会社から切り替えるだけで、生活を変えずに年間数万円の節約になるケースもあります。
切り替えの手続きは驚くほど簡単
電力会社の変更は非常にシンプルで、スマホ一つあれば5分程度で完了します。 現在の検針票の情報を用意し、公式サイトから申し込むだけで手続きは終わりです。
今使っている会社への解約連絡や、立ち会い工事が発生することもありません。 賃貸物件であっても、個別に契約している場合は、大家さんの許可なく自由に変更可能です。
まとめ:1LDK・2人暮らしの電気代を攻略する
1LDKで2人暮らしをしているあなたの電気代は、正しい対策を知るだけで抑制できます。
まずは最新の2025年実績と比較して、自分たちの現在地を冷静に把握しましょう。
そして、一級建築士が推奨する「サーキュレーター」「遮熱カーテン」「遮熱シート」を導入してください。仕上げに、電力会社を見直せば、固定費の削減は完璧です。
これらの対策を掛け合わせることで、我慢することなく電気代を改善できます。
建物の構造を知り、賢く選択することで、今日からあなたの暮らしはもっと快適に変わるはずです。 まずは今の検診票を手に取り、電力会社のシミュレーションから始めてみませんか。



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